
世界有数の乗降客数を誇るJR新宿駅。甲州街道改札脇の外壁には、以前から60インチ液晶ディスプレイ9面を組み合わせた180インチの大型ビジョンが設置されていました。今回のリニューアルにより、より鮮明な映像表現が可能なLEDビジョンへと生まれ変わりました。
このLEDビジョンの設置にあたり、機材の選定から配線、LEDモジュールの設置や調整、そして映像調整に至るまで担当させていただきました。高精細な映像表現と安定した運用を実現するため、細部にわたる技術的な工夫と現場対応力が求められるプロジェクトとなりました。
かつて9面マルチの液晶ディスプレイで運用されており、今回の改装では、さらに高精細かつ視認性に優れた映像表現を実現するLEDビジョンの導入が進められました。広告媒体としての価値をさらに高めるとともに、新宿駅の都市景観にも新たな魅力を加えることが期待されています。


今回、Flip Chipタイプの1.8mm高精細LEDディスプレイを採用しました。本案件に合わせてLEDディスプレイを高輝度仕様にカスタマイズし、昼夜問わず視認性の高い映像表示を可能にしました。夜間の眩しさを抑えるために、時刻に応じて輝度が自動で変動するシステムを構築しました。

このLEDビジョンは、横7枚・縦7枚の計49枚のパネルで構成しています。各パネルには6枚のLEDモジュールを使用しており、合計294枚のモジュールをズレなく緻密に設置。継ぎ目が目立たず、まるで1枚のスクリーンのように見える仕上がりを、シーマの精密な施工技術で実現しました。

シーマは、LED製品や映像技術の向上に取り組み、屋外広告をはじめ、さまざまな業界・場所で効果的な映像演出をご提供します。レンタル・販売の両商品を取り揃え、システム設計から機材選定、販売、ソフトウェア開発、施工、メンテナンスまで、ワンストップで対応します。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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株式会社シーマ
LEDビジョン推進グループ 渡辺 健次郎
本案件は液晶マルチビジョンからの入れ替えであったため、LEDビジョンが得意とするサイズや異形といった特徴を活かした、大きなリニューアル感の演出は難しい状況でした。
そのため、製品をカスタマイズするにあたり重視したのは「高輝度・高コントラスト・低反射」の3点です。
今回はFlip chip LEDを採用することで、1.8mmという高精細ピッチでありながら、従来の消費電力を維持しつつ、3,000cd/㎡の高輝度を達成することができました。それに伴い、映像の鮮明さを支える高コントラストも実現しています。
設置場所は軒下ではあるものの、時間帯によっては太陽光が差し込むため、前面ガラスとの二重反射を防ぐことも重要な課題となりました。そこで、光の反射が目立ちやすいGOBやCOBは採用せず、反射を比較的抑えられるSMDにこだわりました。
株式会社ジェイアール東日本企画様 企業サイト︓https://www.jeki.co.jp/
上野広小路口ビジョン 事例ページ:https://www.cima-net.co.jp/case-study/system/16287