2015年09月28日(月)
≪みなみなさま おはようございにゃす!
こんかいは えきしょうパネルについてだよ!
やっと ほんぎょうだね^^
≪それは大きな声で言ったらアカンやーーーつ!
液晶ディスプレイの評価基準は多岐にわたり、応答速度、色再現性、視野角、
コントラストなどがありますが、今回は応答速度にフォーカスをあてて比較実験をしました。
液晶ディスプレイの構造はこちらを参照ください。
上記 のページを読んでから続きを読んでもらう方が分かりやすいかと思います。
液晶パネルは大きくは下記7つで構成されています。
1.偏光フィルター
2.ガラス基盤
3.カラーフィルター
4.液晶
5.ガラス基盤
6.偏光フィルター
7.バックライト
現在主に使用されている液晶はTFT方式というものです。
そのTFT方式の中にTN方式、IPS方式、VA方式などがあり
これらの違いは液晶分子の駆動方法と配置方法です。
この違いによって応答速度や視野角、コントラストなどが変わってきます。
「IPS方式」は現在、テレビやパソコンの高品質ディスプレイとして多く採用されています。
ディスプレイを左右、上下から見ても色の変化や明るさの変化が非常に少ないのが特長です。
「VA方式」はコントラストが高く、黒の映像での光の漏れがありません。
これは映像チェックとしては非常に大事な部分で、動画制作モニターとして最適でしょう。
しかし、現在において有機ELが液晶の弱点をカバーしているため
放送業界でのマスターモニタは液晶ではなく有機EL方式が重宝されています。
有機ELの文字をクリックしてもらうとwiki様の説明に飛びますので、詳しく知りたい方はそちらをどうぞ。
≪いつもの とくいなやつね。
≪余談ですが、有機ELは液晶よりも優れており、超薄型を実現出来るため
マスターモニターの他にスマートフォンにも多く使われています。
≪ぼくのスマホも そうだよぉーー
≪え、その肉球で文字が打てるの、、、?
有機ELは作った商品の内で不良品が出来る割り合いが多い、つまり歩留まりが悪いと言われ、
一般的に広く作られているものではありませんし、SONYも大型化からは撤退しました。
「TN方式」は上下左右から見て、明らかに明るさの変化があり、上下と左右の視野角に差が出ます。
パソコン用モニターはだいたいTN方式ですが、パソコンは一人で操作し、主に静止画を見るため
問題ありません。しかし、一般用テレビでは、一部海外メーカーから安価で売られているものを除けば、
視野角の問題でTN方式は非常に少ないです。
≪あ、あかん、、せつめいがながくて ねむくなってきたよ。。。
≪寝ちゃだめぇぇえええ!!!!ほい、これどうぞ(∩^o^)⊃━☆
*+.★(*’v`p嬉q).*o☆パァァァアアア
では癒されたところで、次に応答速度の説明をします。
応答速度とは黒(無発光)→白(全発光)→黒(無発光)と切り替えるのにかかる時間をいいます。
最近では発光に時間がかかるといわれている中間階調である灰色→灰色の時間を記載するメーカーもあり、
G to GもしくはGray to Grayなどと表記されています。
単位は「ms/ミリ秒」1msは1秒の1000分の1秒です。
液晶ディスプレイの仕様書では応答速度は10msから15msあたりです。
10msの場合、フレームが変わった瞬間の10ms秒の残像があると言う意味です。
以上を踏まえた上で、比較実験の説明に入っていきましょうか!
下記動画をそれぞれのモニターに流し、カメラのシャッタースピードを1/60と1/250で設定し
それぞれ写真を5枚ほど撮ります。
そこで流れている文字が重なって写っているのか、くっきり写っているのかで応答速度を見ます。
再生する動画は、解像度1366×768、60pで作成しました。
60pというのは、1秒間に60枚の画像がプログレッシブ方式で流れるということです。
・民生32インチテレビ(A) IPSα方式 画素数:1366×768
・民生24インチテレビ(B) VA方式 画素数:1366×768
・民生32インチテレビ(C) IPS方式 画素数:1366×768
・民生32インチモニター(D) IPS方式 画素数:3840×2160
・業務用32インチモニター(E) TFT方式 画素数:1366×768
テレビチューナーの付いているものがテレビ、それ以外のものをモニターと呼びます。
≪1/60で二重に見えるのは当たり前なので参考程度にしていただき、1/250を見ていきます。
文字の右側にうっすらと白い影が見えますね。
≪モアレが出てますが、文字自体はくっきり見えてますね。
≪こちらもクッキリ写っています。
≪こちらはキレイですね〜。モニターを撮影したとは思えないくらい美しいですね〜。
≪こちらもくっきりですね〜。あ、1/60より若干暗く写るのは、シャッタースピードが早いため
光の吸収率が悪くなっているだけであって、不具合ではありません。
≪あれ?どれも きれいってことだよね?モアレをのぞけば。
≪それを言わないでよぉ♡
≪おねえだ。おねえスイッチが はいった。ひく。
≪取り乱しましたすみません。ちゃうやん、ちゃうやん。じょしゅが撮影したんやん。
モアレの原因はカメラの撮影解像度とディスプレイの表示解像度が
ほぼ同じになると、ディスプレイとカメラの画素のマス目が重なり合うためモワモワが発生します。
そのため、スタジオ収録時に設置している映像表示機を撮影(再撮)する際は
決まった場所から撮影し、わざと解像度をずらすことによってモアレを防いでいます。
また、ディスプレイにモアレ防止フィルムを貼って対応することもあります。
今回モアレが発生したのは、手持ちカメラでモニター全体を撮影しようとしたため
解像度が近似値になってしまったことが原因です。
シャッタースピードを1/60と1/250にしたのには理由があります。
1/60は参考程度に見ていただければいいのですが、1/250にしたのはシャッタースピードと
フレーム数の関係にワケがあります。下の図を見てください。
シャッタースピードとは1秒間にどのくらいのスピードでシャッターを切るか、ということですが
例えば1/12の場合0.083secでシャッターを切ります。60フレームを5枚分ほど撮影することになります。
では、1/60の場合はどうでしょうか。
映像もシャッタースピードも1/60で同じ場合、カメラのシャッターとテレビは同期していないので、
こんな感じで撮影されます。
カメラ2回目ではフレーム2が60%(約)フレーム3が40%なので
撮影した画像は2の画像に3の画像が二重に映ります。
3回目では5のフレームが大半で6の画像が二重で薄く写ることが想像できます。
つまり、1/60のシャッターでテレビの1コマをキッチリ収めるのは不可能に近く
100回撮影しても上図のようなタイミングでは撮影されません。
では、1/250の場合はどうでしょうか。
1/250は1/60よりも4倍以上のスピードでシャッターを切りますので、何度か撮ると1フレームだけを
撮影することが出来ます。何度撮影しても二重に見えるというのは、応答速度が悪いと言えます。
今回撮影した結果を見ると、どのディスプレイも応答速度は遜色無いほどに性能が良いと思います。
しかし、肉眼で見た感じでは(B) VA方式と(D) IPS方式が特に滑らかに流れるように表示されていました。
各社残像に対して、信号に黒挿入したりと回路での工夫をしているので、一概に仕様書の数字だけを
見て判断することは出来ません。実際目で見て納得のいくディスプレイを使用出来ると良いと思います。
ちなみに!安心してください。この実験で使用したディスプレイ、レンタル可能ですよ!(キリッ)
≪あ、とにかくあかるい きょうじゅ!
≪(B)のテレビは「Panasonic TH-24A300」で(D)のモニターは「EIZO EV-3237」です!!
EIZOのディスプレイは納入したばかりなので、商品ページがありませんが、
安心してください!お貸し出来ますよ!
他のディスプレイも悪い訳じゃないので、公開したいのですが
メーカーさんにディスってると怒られる可能性があるので秘密にしておきます。(小声)
法人様のみですが是非借りてくださーーーい!
≪うりこみ かーーーーーーい!!!!!!
おあとが よろしいようで。
じかいも よろしーま^^