2015年04月21日(火)
≪みなみなさま おはようございにゃす!
ぼくのラインスタンプが はつばいされてるけど
≪さて、今回の実験は世界が注目しているレーザープロジェクターに関してです。
話で聞くところによると、レーザーは仕様に書かれている輝度以上に見えるとか
色の再現性が良いなどと言われています。
シーマもレーザープロジェクターのレンタルを開始しましたので
この際に本当かどうなのかを、これもまた同時に購入したランプ光源のプロジェクターと
比較実験してみました。ランプ使用時間は同じくらいです。
【使用機材】
・1チップレーザー光源プロジェクター/6,500lm/PT-RZ670
・1チップランプ光源プロジェクター/8,500lm/PT-DZ870
【実験方法】
事前にレーザー、ランプ共にホワイトバランスを調整しておきます。
この調整は、プロジェクターの色味を確認する実験のためです。
1.レーザーの輝度感を目視と照度計で確認します。
2.色再現性を目視とベクトルスコープで確認します。
では、実験に入ります。
花の写真を投影してみました。
左がランプ光源、右がレーザー光源です。この写真は目で見たのとそんなに変わりません。
≪目の錯覚かもしれんが、8,500lmのPT-DZ870にまったく引けを取らない明るさですな!
≪ひやあ〜!ぜーーんぜん あかるさ かわらないね!!
≪正直、同じ輝度です。と言われても納得できるレベルの明るさです。
視覚的に輝度はだいたい同じように見えますので、実際照度計で測定してみてみましょう。
そうしましょう。はい、出ましたそれがこれ!
まず、ランプの方です。3630[lux]
レーザーはこちら↓3260[lux]
ほぼ1割レーザーの方が低いですね。
ということは、ランプ光源のプロジェクターが仕様通り8,500lm出ているとすると、
レーザーはその9割程の輝度があるということなので7,650lm出ているということになります。
+1,000lm以上の明るさですね。
【結論】
世間で言われているように、目視的にも数値的にも仕様以上の輝度が
出ているようです。
しかも、パナソニックさんのこの製品であれば、ランプ光源と違い
条件内で使用すればこの輝度・画質を保ったまま20,000時間も使用出来るそうです。
1日8時間駆動で計算すると2,500日、つまり7年弱使用出来るみたいです。
≪ええ じだいやな〜
では、次の実験いってみましょう。
色再現性を見るために、ランプとレーザーが同じ輝度になるようランプ光源のプロジェクターを
調整します。輝度92%で同じくらいの明るさになりました。
同等の輝度に出来たので、色んな画像を投影してみました。
左がランプ光源プロジェクター、右がレーザー光源プロジェクターです。
写真は肉眼で見たのとほぼ変わりません。
カメラで撮影したまんまの無修正モザイク無しです。
≪は?
1,
2,
3,
4,
5,
6,
≪注意:この画像を見ているモニターによっては色の違いがほっとんど分からないそうですが
それは、ご覧になられているモニターの色再現性が良くないということになりますので
悪しからずご了承くださいますようお願い申し上げます。
肉眼で見るのが一番ハッキリと違いが分かりますので、この機会にプロジェクターを是非借りてください。
≪したごころ まるだしやな。
れーざーのほうが ぴんくっぽくみえる がぞうがあるね。
≪私の目にもそのように見えます。
1〜4のような画像では全体的にピンクっぽく発色し、
5や6のような青い画像では青色が濃く発色している気がします。
もしくはランプ光源の方が全体的に緑っぽいか。
カラーバーではどうでしょうか。投影面を撮影した画像はこれです。
顕著に違うのは青色、マゼンタ色(紫)、次に黄色ですね。
視覚的にはそのように見えますが、人間の感覚なんて不確かなものです。
≪このよに たしかなものなど ありますでしょうか
≪いいや、無い!!!この世に確かな愛など存在しないのだよ!!!!あぁ、嘆かわしい!!
≪きょうじゅ おちついて!
なんのスイッチか わからないけど きって!!!
≪取り乱しましたすみません。
本題に戻りますが、人間の目というのは体調によって見え方が変わったりしますので
ここは機械に測定していただきましょう。
Premiere PRO CS6の登場です。
カメラの露出設定などが影響して色相が変わってしまうといけないので、
撮影した画像はPremiere PROの機能でホワイトバランス調整をしました。
それをベクトルスコープで表示をさせています。
まず、ベクトルスコープの見方について簡単に説明します。
ベクトルスコープとは、「色相」と「彩度」を測定、表示するものです。
「色相」とは、色の種類で、「彩度」とは色の濃さのことです。
円の周囲に色相(色の種類)があり、円の中心から外側に向かって彩度(色の濃さ)が表示されます。
色が濃ければ濃いほど、光点(緑色の点)が外側に表示されます。
点と書きましたが、基本的には撮影した写真などは単色ではないので、
基本線状の塊っぽいもので表示されます。
上図の光点が真ん中にあるのは、黒い画像で表示させたからです。
黒は無彩色、無色相です。
正式な色で作成されているカラーバーでは、どのように表示されるのか見てみましょう。
正式な色とは、例えば赤だとR:255、G:0、B:0となります。
R以外の数値は一切入っていない状態です。
補足ですが、プロジェクターやテレビなど電子系の色はすべてRGBで構成されています。
マゼンタはR:255、G:0、B:255です。255がMAXの数値になります。
じょしゅのカラーバーを作ってみました。どーーーん!!
しっぽ書き忘れた(小声)
この画像をベクトルスコープで見るとこんな感じです。
単色で作っているはずなのに、彩度がいろいろある理由は分かりません(笑)が
全て色相の「田」の中に光点が入ってるのが分かりますでしょうか。
正しい色であれば、このように「田」の中に入ります。
さて、では本題に戻ります。
上の方でも書きましたが、両プロジェクターでカラーバーを投影して撮影した
この画像(左がランプ、右がレーザー)をベクトルスコープで見てみると、こんな感じで表示されました。
ランプ光源は、レッドはほぼ田の中に入っていますが、マゼンタとブルー、グリーンが
かなり左にそれた状態になっているので、正式な色で表示は出来ていないようです。
レーザー光源は、ランプ光源に比べ、かなり田に近い位置にいますね。
レッド、イエロー、ブルーは田の中に。
マゼンタは少し横にそれていますが、グリーンとシアンは彩度が低いだけという結果になりました。
【結論】
そもそもレーザー光源はランプ光源より純粋な色で発光しているため色再現性が高いと言われています。
それがこの実験でどれくらい再現性が高いのかというのがご理解いただけたかと思います。
現在パナソニックさんから発売されているのは1チップDLPのレーザー光源なので、
1つの光源で回転する色付きフィルターを通して発色しているのですが
3チップになれば、RGBそれぞれ単体での色を出すことが出来るので、
今以上に発色の良い色再現が出来るようになるのでしょう。
念のため公式サイトのURLも貼り付けておきます。
http://panasonic.biz/projector/r600/index.html
≪すごい ぎじゅつだね〜
≪アメリカの展示会でもレーザープロジェクター推しになっているようなので
今後プロジェクターもランプからレーザーに移行し、映像の世界がさらなる発展を遂げそうですね。
4Kから8K、2Dから3D、ランプからレーザーへ。シーマも時代に置いていかれないように頑張ります!