第百八弾 懐かしのAV機材 レーザーディスクを使ってみた

2022年11月29日(火)

じょしゅ
みなみなさま こんにちはでございにゃす!

じょしゅ
それ、なぁに? レコードばん?


きょうじゅ
レコード盤と大きさは同じだけど、通称LD(レーザーディスク)なのさ。

きょうじゅ
シーマは創業当初よりAV機器を取り扱って約60年。
時代の変化とともに使用する機材も変化して、多くの機器は廃棄しましたが、残していた機材たちをブログで紹介していきたいと思います。

じょしゅ
れきしある きざいシリーズだよ。

レーザーディスク

きょうじゅ
まず今回はレーザーディスクです。


きょうじゅ
このプレーヤは業務用なのでCDなどLPの他にいろんなディスクが再生できます。
映像の再生メディアはVHSの時代からDVDになり、現在はネット配信へと変化していますが、VHSの長い歴史の裏で、別の分野で大活躍をしたのがLDなのです。

じょしゅ
VHSってなぁに?

きょうじゅ
なにッ!?VHSを知らんのか!?
家庭用のビデオテープで、好きなテレビ番組を録画したり、映画などをツ◯ヤでレンタルしたりしてないのか!?社会全体に広まった一般的な規格だったんだよー!

きょうじゅ
VHSは家庭に必ずある時代においても、LDを持っている人は多くありませんでした。
理由はプレーヤーが高価(発売当初は20万円)で、ソフトも高価、ディスクはレンタルしていないのが原因ですが、VHSのように記録できないのも要因です。
このように高価で記録ができないながらも、これほど活躍したのはテープではない、ディスクだからです。


きょうじゅ
テープは目的のシーンに到達するには、早送りや巻き戻しが必要です。
でも、ディスクは一瞬で移動できます。
このことから検索が早い業務用として重宝されました。
一番有名なのはカラオケです。
カラオケの映像を番地入力で、再生していたのです。

きょうじゅ
マニアには映画やアニメの再生用として売れました。
好きな場面に番地入力だけで再生できますし、好みの映像を静止画面で見れ、スロー再生もスムーズでした。

きょうじゅ
LDにはCAVとCLV方式があります、
下の図はCAV方式です。

CAV方式

きょうじゅ
CAV方式は1周で1コマになります。
ディスクの内周と外周では記録密度が異なるため、外周に無駄部分が多く、記録容量は多くありませんでした。

きょうじゅ
下の画像はCAVの記録パターンです。少し見づらいですが、1コマごとに挿入されている番地や同期信号が規則正しい筋になって内周から外周にかけて見えます。

CLV方式

きょうじゅ
CLVという方式は1回転で1コマではなく回転速度を制御しながらピックアップのトレースの長さ単位を1コマとしました。
これによって多くの映像は記録できるようになりましたが、好きなカットへの検索には不向きで、映像も1回転で生成できないので物理的に1コマ再生ができません。後に登場するDVDも1回転ではなく、動画圧縮も加わって、目的のフレームが表示できない事態が発生しましたが、映像をメモリーするデジタル技術によってDVDもLDのCLVも、目的のフレームが再生できるようになりました。
でもCAVの瞬発さには勝てません。

メディアの歴史

きょうじゅ
この図はLDとVHS、DVDの活躍する時代を示したものですが
実際に開発された年号ではなく、日本で販売された時期と終了と思われる時期を示しています。


きょうじゅ
ディスクの特徴として他に、
テープの静止は長時間行うとテープが傷んできますが、ディスクはピックアップが盤と接触していないので長時間の静止が可能です。

レーザーディスクのマルチ放映

きょうじゅ
さらに複数台のディスクを同時スタートすることで、マルチ放映も可能です。
この方法は個々の画面はNTSC解像度なので、大画面で高精細システムになります。


きょうじゅ
但し、LD自体がメカニックである以上、1~2フレームの誤差が発生します。
業務用プレーヤーでは、これを無くすために、外部同期入力と制御用端子であるRS232Cが搭載されています。

きょうじゅ
そしてディスクがもたらした革命が「ノンリニア編集」です。
今ではこの言葉はあまり使いませんが、テープ編集だと目的の映像を探すのに時間がかかるので、カットが多いと莫大な時間となります。


きょうじゅ
ノンリニア編集では、上の図のシステムがパソコン1台で完結してしまうので、この時代からマンションの一室で編集スタジオを運用する人も増えました。

きょうじゅ
パソコン編集をノンリニア編集と呼ばれていましたが、現在は当たり前になったためデスクトップ編集と呼びます。
これもあまりにも常識になったため、この表現もしませんね。。
じょしゅ
なるほど~!
パソコンへんしゅうは、はやいね。
ぼくたちのYoutubeチャンネルにアップしているどうがも、ノンリニアへんしゅうしてるよ。

きょうじゅ
ところが、個人レベルの編集はそれほど早くありません。
編集が凝ってきたり、何よりも考える時間が多いです。
普通は撮影前に「シナリオ」を作って、撮影カット頭にクレジット(内容のメモも一緒に撮影)するので、それなりの効率良い撮影がされていました。
撮影者と編集者が異なる場合もあるので、もちろんプロは今でも行っています。

きょうじゅ
さて、今回はレーザーディスクを中心に過去の映像関連についてお話をしましたが、シリーズはまだまだ続きますよ。

じょしゅ
きたいしている!
では、じかいもよろしーま♪
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